「子どもと法21」立ち上げ記念集会

2001年3月30日、新しく発足した「子どもと法21」の集まりには、60名の人が集まりました。
家裁調査官の方からは家庭裁判所の現状を聞きました。まだまだ、家裁がどうなっていくか不透明のようでした。
しかし、一方で、全国の裁判官を集めて、「改正少年法を立法した方々の意思をよく汲むように」などという指示がされているとの話もあり、油断は禁物のようです。私たちのウォッチングがますます欠かせなくなっています。
定時制高校での教師をしているの方の話は、いつもながら胸に染みてくるような話で、子どもと接して子どもから学ぶことの、きついけれど豊穣な感触を伝えてくれました。
当日は、新しく会の代表になった毛利甚八さんが大分から、また、名古屋や茨城からも親たちの会などをやっている方たちの参加があり、とてもお互いの気持ちが励まされました。

毛利さんからは、
「誰もが参加できるゆるやかな土台をつくって、楽しくやっていきたい。深刻で難解にならないようにし、広場の奥に分科会があって突っ込んで学びたい人もそこで深められるような、多層的な集合体をイメージします。
具体的には、勉強会、みんなでつくった歌を歌う、コンサートをする、フリマやガレージセールで楽しく資金作りをする、インターネットなども使って意見を出し合えるようにする、悩む親や子が必要な施設や機関にゆきあたれるようにする、などを考えています.運動全体が楽しく温かみのあるように見せられたらいい。子どもに与えるんじゃなくて、自分が楽しめ、自分にプラスになるような運動をやっていきたい」という提案がなされました。会場のひともほぼ一致した意見のようでした。