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子どもと法・21が共催した、3・10市民集会の報告です。 雨という悪天候の中、350名の方に集まっていただきました。(詳細報告) 〜子どもと法・21共催集会〜 憲法・教育基本法の破壊を許さない!3・10市民集会 ホントに このまま進んでいいの!
日時:2006年3月10日(金) 18時30分(開場)19:00〜21:00 会場:セシオン杉並 ホール <東京都杉並区梅里1−22−32 TEL03−3317−6611> 地下鉄丸の内線 東高円寺下車徒歩4分
憲法と教育基本法の《良心》と《願い》の破壊を許さない! 3.10市民集会への呼びかけます 「憲法9条を金の鯱(しゃちほこ)に喩えるなら、それが輝く天守閣を乗せている石垣が大事です。基本的人権という石垣です。その石垣が今、グチャグチャになっている」――教育学者の大田堯さんがある講演で、こう語っています。身近にヒタヒタと押し寄せている、まさに実感です。 この「石垣」は、個人の尊厳という土台(地盤)の上に築かれ、主権在民、平和への権利や学ぶ権利を含む生存権、思想・良心、学問、言論・表現の自由、両性の平等、あらゆる差別の禁止、子どもの権利……といったさまざまな「石」が組み合わされて成り立っています。 人権は人間として生まれながらに持つ権利で、お互いの<いのち>のちがいを尊重しあうことで成り立つのです。その<いのち>を持って生まれた子どもは、自ら変わり自らをつくり出す力をもっています(大田さん)。その力を引き出し育てるのが教育の役割ですから、人権は教育の要石であり、その教育をつかさどる教職員には良心の自由(精神の自由)は欠かせません。 この石と石垣をしっかり築き、それを担う人が育つのを援けるのが、憲法が教育基本法に「教育の力にまつ」と希望したものにほかなりません。 しかし、その「石」にひびが入り、組み立てがズレて、「石垣」全体が歪み、たわみ、崩れかけているのです。まさに、わたしたちの当たり前の「生活という城」が倒壊しかねない状況に追い込まれつつあるのです。東京で今、学校から精神の自由を奪い、学校を権力の支配と統制の場にしているものは、その「崩している」蛮行の一つにほかなりません。 自民党は結党50周年に発表した新綱領に、あらためて「新憲法」の制定と教育基本法の「改正」を掲げました。国家権力をしばり基本的人権の保障を定める憲法の意味(立憲主義)を「ぶっ壊し」、人権を「公益や公の秩序」のくびきにつなぎ、軍隊を持ち戦争ができる国にし、戦前同様に教育は国家の権利だと強弁して、国家が教えたいことを教えるための教育をできるようにする、「石垣崩し」の政策です。政府・与党は06年の通常国会に、憲法改正手続の国民投票法案、防衛庁の防衛省昇格法案とともに、教育基本法「改正」法案を提出する準備を強めています。 「日の丸・君が代」の強制、教職員への管理統制の強化、「心の教育」の押し付け、「つくる会」教科書採択のゴリ押し、そして少年法の一層の厳罰化、共謀罪、人権保護法などによるメディア規制、そして自治体首長(政治権力)や議員による教育への介入・干渉などなど、今、わたしたちがたたかっている諸問題の、さらなる推進のたくらみです。わたしたちの、人権と平和と民主主義の生き方と生活が、憲法と教育基本法がめざした社会が、「ぶっ壊され」ようとしているのです。 そんな「破壊活動」は、絶対に許すわけにはいきません! 多くの市民がつながり合い、力をあわせて、この情勢を止めるさらに強い輪をつくり拡げましょう。そのために、市民による共同の集会を開催します。多くの皆さんの参加を呼びかけます。
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− 子どもの育ちと法制度を考える21世紀市民の会 (子どもと法21) − | |||