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日弁連主催 院内集会報告

第3回 少年法「改正」法案 〜問題点の解消を求める院内集会〜

日 時: 2006年3月7日(火)12:00〜13:15
場 所: 衆議院第一議員会館 第一会議室
主 催: 日本弁護士連合会
                            
日弁連主催の院内集会は、100人の参加者があり、会場いっぱいとなりました。
国会議員(民主、社民、共産)が10数名参加、秘書の方は20名以上参加で盛会でした。
以下、会員の方からの参加報告をお伝えいたします。


開会挨拶は、日弁連の出口治男副会長。すべての子どもが警察の監視下におかれるうえ、小学生や幼稚園児でも少年院へ送れるようになると指摘し、同法案の見直しを訴えました。

その後、警察の取調べを受けた少年のビデオを5分ほど見て、東京学芸大学の高木光太郎さん(発達心理学)のお話となりました。
高木さんは、意思を伝える力が発達途上にある14歳未満の少年に対しては、教育・福祉的支援が必要だとして、今改正ではこの教育・福祉的支援と、事実の真相究明という2つを損なうものだと批判しました。

その後は現場からの報告ということで、1)児童養護施設から、2)学校(高校、小学校)現場から、3)保護司の立場から、それそれ意見をお聞きしました。現場の声はいつ聞いても訴えかけるものがありますね。
参加された議員さんからの発言もありました。発言された議員は以下の9名。途中用事のため発言されずに退席された議員もいらっしゃいます。
以下、発言議員名とコメントを簡単に。
  • 平岡秀夫議員(衆・民)
    http://www.hiraoka-hideo.jp/
     少年だけに責任を負わせることはおかしい。社会全体を変える努力が必要。
  • 西村智奈美議員(衆・民)
    http://www.chinami.net/
     子どもの育て直しが大切である。
  • 保坂展人議員(衆・社)
    http://www.hosaka.gr.jp/
     00年より関心が高まっていない状況。青少年は成人になるまでに一度は警察の厄介になる? そういう社会にしてよいのか?
  • 水岡俊一議員(衆・民)
    http://www.mizuoka.net/
     子どもたちの気持ちをくみ取ることが大切。
  • 郡和子議員(衆・民)
    http://www.koorikazuko.jp/
     子どもたちの育ち直しは、子どもたち自身が持っている力で十分可能。監視、強制社会がどれほど恐ろしいか考える必要がある。
  • 高山智司議員(衆・民)
    http://www.s-takayama.com/
     「犯罪が多い」「治安が悪い」「コンビニにたむろしている奴らを取り締まれないのか」といった世論に、皆さんにもしっかり答えてほしい。世論を動かしてほしい。
  • 仁比そうへい議員(参・共)
    http://jcp-nihi.web.infoseek.co.jp/
     子どもたち一人ひとりとどう関わるのかをじっくり考える必要がある。子どもたちとどう向き合うのかが大切。
  • 千葉景子議員(参・民)
    http://www.keiko-chiba.com/
     皆でどういう社会を作りたいのかを共通認識にしていかないと難しいのは事実。
  • 福島みずほ議員(参・社)
    http://www.mizuhoto.org
     監視を強める法律がドンドンできている今。大きなキャンペーンと地道が活動をやっていきたい。大人には、監視社会を作り、絶望が広がる世の中を作った責任がある。

日弁連は、4月5日にも市民集会を行うということです。(18時から、弁護士会館クレオにて) 詳細がわかり次第、またお知らせいたします。
この問題に関わる者が手をつなぎ、ともに問題意識を広めていくことが大切だと改めて感じました。


− 子どもの育ちと法制度を考える21世紀市民の会 (子どもと法21) − 関連サイト 事務局通信
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